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2005-02-07

ハイブリッド電車とは?

昨日、ハイブリッド電車の話をしていると、「それって『電車』じゃなくて『汽車』じゃないの?」という指摘を受けたので、調べてみることに。

ネタ元の記事はこれ。
@nifty:NEWS@nifty:架線なくても走れます=ハイブリッド電車開発-JR総研(時事通信)

鉄道総合技術研究所(JR総研)は、ブレーキをかけた際に生じるエネルギーを蓄電し、車内に搭載したバッテリーだけで走行できる「ハイブリッド電車」の開発に成功。

この記事では確かに「電車」とある。この記事が参照したらしい時事通信社のサイトを見たが、それらしい記事はない。
そこで、大元の鉄道総合技術研究所のサイトを探してみる。

鉄道総研ホームページ

プレスリリースにそれらしい記事を発見。

架線・バッテリーによるハイブリッド電車の開発 ―エネルギー回収効率を向上させた電力リサイクル車両―

ここでもやっぱり「電車」である。写真を見る限り、どうやら路面電車を想定しているようだ。
で、結局どんなものかというと以下のようなことらしい。
#私なりの解釈なので、正確なことはそれぞれの記事を参照してほしい。


1.回生ブレーキの開発
電車を停止させる方法として摩擦ブレーキ(車輪にブレーキパッドを当てるなど)が用いられてきたが、その場合運動エネルギーは熱エネルギーとして失われてしまう。また、ブレーキ部品の消耗・劣化が生じ、整備・交換が必要になる。
そこで、モーターで発電させることによって運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、架線に戻すことで省エネを図ると同時に、ブレーキ周りの整備を簡略化させることにした。
しかし、近くに走行している電車がいない場合、そのエネルギーは消費されず、回生ブレーキが効かなくなるという欠点がある。

2.エネルギー回生型車両の開発
エネルギー回生型車両の開発について - 架線レス バッテリー トラム -
十分に充電したバッテリーで力行運転を行い、回生ブレーキを用いることで発生した電気をバッテリーに戻すことで、架線から電気を供給されることなく繰り返し運転を行うことができる車両が開発された。
これはつまり、非電化区間を走行することができる「電車」である。
しかし、運動エネルギーを100%電気エネルギーに変換することは物理的に不可能なので(この試験車両でも、加速時に使用した電気エネルギーの約半分が回収されているに過ぎない)、無補給で走行するわけではない。

3.ハイブリッド車両の開発
架線・バッテリーによるハイブリッド電車の開発 ―エネルギー回収効率を向上させた電力リサイクル車両―
1.の欠点を補うべく、近くに電車が走行していないとき、回生ブレーキで発生した電気をバッテリーに蓄電するという2.の技術を用いた。
その結果、架線およびバッテリーからの電気を用いて駆動する「ハイブリッド電車」が開発された。


この結果どうなるかというと、電車の路線を延長する際、電化することなく営業が始められるということでしょうか。
あるいは、JRのローカル線(非電化)を(JRのまま、路面電車の会社に売却、第3セクターにするなどの方法で)路面電車化し、従来の路面電車の路線に接続、相互乗り入れを行うなどが考えられます。
岡山には路面電車を活用して町おこしをしようとしている団体もいるようですし、その方々にとっては朗報かもしれません。

路面電車と都市の未来を考える会(RACDA)
岡山RACDA路面電車環状化提案

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» 路面電車 [良い子の歴史博物館]
路面電車は昔の日本の各地で多く見られた。 ガタゴトと鉄輪がうるさく、チンチンと鐘を鳴らして走るので、チンチン電車などと呼ばれた。 スピードは40キロ以下で遅い。... [続きを読む]

受信: 2005-02-10 15:42

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